藤浪荘が建てられた昭和40年代にテラス式のアパートは当時の最先端で珍しいものであったそうです。 それから約50年の間、初めての一人暮らし、新婚生活、大家族やアーティストなど様々な人々によって住まわれ、その生活を見守ってきた藤浪荘。

時代は昭和から平成、令和へと変化しました。老朽化し古びたアパートから次第に人々は離れ、空室も目立つ状態が続きました。

そんな状況の中に一件のレザーショップ(@bluno_2)さんが入居しました。古びた部屋をセルフリベーションにてコツコツと 改装し立派なアトリエへ変化しました。モダンレトロな内装のアトリエは訪れる人々からも好評を得、お客様も着々と増え、閑散としていた藤浪荘に新たな風が吹き始めました。

コロナ禍に入ると新たにレンタルスペースのレンタルカフェ&スペースfujinami(@fujinamishonan)とコミュニティスペースの辻堂ハウスさん(@tsujido.house)がオープン。 自分の特技を活かしてお店をオープンすることができるレンタルスペースと、地域の人々と子どもを優しく見守るコミュニティスペースはコロナ禍において人との接触が避けらる世の中でのオープンでした。しかし、リアルな世界における人の挑戦や交流の場はまだまだ人間にとって必要でこの二つのスペースにも人が集まってきました。

2022年4月。コロナ禍もやや落ち着いてきたこの頃新たに美容空間のナリテ.さん(@narite_kota)がオープン。藤浪荘の一番奥。初めて訪れる人は誰しもが最初は迷うこの立地において、ここでしか手に入れられないスタイルを求め多くの人が集まります。

決しておしゃれでもなく、綺麗でもない普通の古アパートにこうして自然と人が集まり進化を遂げた藤浪荘。個性的なそれぞれのお店を中心に地域の人や、様々な人が集まる場所として、訪れる人々が交流を深め、 「楽しさ・気づき・学び」を発信していく場所としてこれからも発展していきます。